
メタップスは8月24日、お金の流れを予測する人工知能「Laplace(ラプラス)」の研究開発プロジェクトを開始したと発表した。
このプロジェクトは、これまでメタップスが蓄積してきたデータを人工知能(AI)に学習させて、決済、融資、投資、保険などにおける新しい金融サービスの創出に役立てていくプロジェクト。
同社では、これまでアプリ分析ツール「Metaps Analytics」や、決済プラットフォーム「SPIKE」などを通して、ユーザの購買行動の分析と学習を進めてきた。また、アプリストアやソーシャルメディアなどのオープンデータの収集・分析も行ってきたという。
今回のプロジェクトでは、これらの決済サービスを通して得られるデータと、世の中に溢れるオープンデータを機械に学習させることで、お金の流れを予測する人工知能「Laplace(ラプラス)」を開発する。
具体的な活用事例としては、決済データの分析から最も購入の可能性が高い顧客層へ広告を配信する例や、決済データから新しい与信モデルを構築して新しい顧客層へ貸出しを実行する例などを想定している。
同社では、大学との共同研究や外部の金融機関との提携も積極的に実施するとしている。
以下に、メタップスのニュースリリースを引用する。
メタップス、お金の流れを予測する人工知能「Laplace(ラプラス)」の研究開発を開始
〜 決済・融資・投資・保険における新サービスの創出に活用 〜
メタップス
2016年8月24日
株式会社メタップス(代表取締役:佐藤 航陽、以下「メタップス」)は、お金の流れを予測する人工知能「Laplace(ラプラス)」の研究開発プロジェクトを開始しました。これまで社内外で蓄積してきたデータを人工知能(AI)に学習させて、決済、融資、投資、保険などにおける新しい金融サービスの創出に役立てていきます。
■お金の流れを読み解くAIの開発
メタップスでは、これまでアプリ分析ツール「Metaps Analytics」や、決済プラットフォーム「SPIKE(スパイク)」などを通して、ユーザの購買行動の分析と学習を進めてきました。また、分析ツールを通してアプリストアやソーシャルメディアなどのオープンデータの収集・分析も行ってきました。現在、グループ全体の事業(アプリ、決済、ECサイト等)を通して年間2,400億円規模の取引金額を処理し、月間2,200万人以上のアクティブユーザの行動データを蓄積しています。
これらのサービスの提供を通して得られるデータと、世の中に溢れるオープンデータを機械に学習させることで、お金の流れを予測する人工知能「Laplace(ラプラス)」の研究開発プロジェクトに積極的に投資を実施していきます。
■新しい金融サービスの創出
メタップスの成長戦略のコアテクノロジーとして、自社の経営効率化や新しいサービスの創出に役立てていきます。また、大学との共同研究や外部の金融機関との提携も積極的に実施していく予定です。
<活用例>
・決済:決済データの分析から最も購入の可能性が高い顧客層へ広告を配信
・融資:決済データから新しい与信モデルを構築して新しい顧客層へ貸し出しを実行
・投資:新しい投資モデルの構築やスタイルに合わせた資産運用の最適化
・保険:行動データからリスクを算出して個々に最適な料率やプランを推薦
URL : http://laplace.ai/
今後もメタップスでは「世界の頭脳へ」というビジョンと「テクノロジーでお金の在り方を変える」というミッションのもと、積極的な研究開発と革新的なサービスの創出に注力して参ります。
(以下、省略)