新潟県の第四銀行と北越銀行が経営統合へ

ダイヤモンド・オンラインや日経新聞などの複数メディアは3月16日、新潟県の第四銀行と北越銀行が経営統合する方向で最終調整に入ったと一斉に報じた。来春にも両行を傘下に持つ持ち株会社を設立し、将来的に合併を目指すという。

第四銀行は、新潟市を本拠地とする県内最大手行で、預金量は約4.4兆円。一方の北越銀行は、長岡市を本拠地とする県内2番手行で預金量は約2.3兆円。両行が合併すれば、新潟県内では3番手行の大光銀行(約1.2兆円)と比して、大規模の地銀が誕生することになる。

長崎県では、十八銀行とふくおかフィナンシャルグループの親和銀行の経営統合に関して、公正取引委員会の審査が長引いている。今回の経営統合も公正取引委員会の審査対象になる可能性がある。

気になるシステム面では、第四銀行は、今年1月に日本IBMが支援するTSUBASAプロジェクトに基幹系システムを移行したばかり。一方の北越銀行は、NTTデータが主導する地銀共同センターを2009年から利用している。

最終的には、いずれかの共同システムに片寄せしていく統合方式が有力視されるものの、今後の両行の検討内容に注目される。