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日本IBMは6月28日、証券会社やFinTech企業向けに「FinTech証券共通API」の「仕様」の提供を開始すると発表した。
この「FinTech証券共通API」は、資産残高、注文履歴、取引・入出金履歴、NISA（少額投資非課税制度）履歴といったサービスと証券会社のオンライントレードシステムをアプリケーション間で接続するAPI群。
APIのインターフェース仕様は、業界標準であるOpenAPI Specification 2.0やISO、RFCなどを採用することにより、汎用的な設計になっていることが特長だという。
また、認証プロトコル「OAuth」を採用しており、利用者のIDやパスワードを証券会社が認証した上で、FinTechサービスの利用を許可する仕組みとなる。
銀行業界などと同様に証券業界においても、APIを使ったFinTechサービスが広がってきている。
日本IBMは、昨年から銀行やクレジットカード・信販業界向けに共通APIを提供しており、今回の発表により、FinTech支援の幅がさらに広がりそうだ。