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東京都民銀行や八千代銀行を傘下に抱える東京TYフィナンシャルグループ（TYFG）は9月29日、「前給サービス」を提供する新会社「きらぼしテック株式会社」を設立すると発表した。
この「前給サービス」は、パート・アルバイト等の従業員の給料日前の資金ニーズに応える有料サービス。働いた範囲内で給料日前に資金を受け取ることができる。
利用者は東京TYFGに口座がなくても、勤務先が東京都民銀行と契約していれば、利用者からの申込みにより最短で翌営業日に給与振込口座に資金が振り込まれる。
このサービスは、東京都民銀行が平成17年にビジネスモデル特許を取得済み。昨今の人手不足を背景に、福利厚生サービスの充実による人材確保や定着率向上を目指す事業会社において導入が増加。
前給サービスの利用可能従業員数は108万人を突破しており、東京TYFGの収益源のひとつに成長しているという。
地方銀行が改正銀行法を活用して、FinTechサービス会社を立ち上げるのは異例。成功するか否か注目される。