
O2Oやスマートフォン向け位置連動型サービスを提供するアイリッジと岐阜県の飛驒信組は10月10日、スマートフォンアプリを用いた電子地域通貨「さるぼぼコイン」の実証実験を完了したと発表した。
「さるぼぼコイン」はスマートフォンアプリ上で利用できる電子通貨で、岐阜県の飛騨・高山エリア限定で利用可能な地域通貨。地元企業・商店での資金流通を促し、地域経済の活性化を目指すほか、訪日外国人観光客向けの決済手段の簡素化も同時に実現することを目指して開発された。
今回の実証実験は、アイリッジが開発した電子地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を活用し、運用面やシステム上の検証を行った。
具体的には、今年の5月から8月まで、「さるぼぼコイン」の実証実験を行い、システムや運用面での検証を行ったほか、ブロックチェーン技術の適用に向けた実証実験も並行して行い、主要機能が一定の条件下で動作することを確認したという。
今後、法整備を含めた最終調整を行い、今秋の商用化に向けて取り組んでいく方針だ。