3メガと富士通、ブロックチェーンで個人間送金を実証実験

富士通は10月10日、みずほFG、三井住友FG、三菱UFJFGの3メガFGと共同で、ブロックチェーン技術を活用した個人間送金サービスの実証実験を実施すると発表した。

富士通では、来年1月からの実証実験開始に向けて、実証システムの開発に着手した。

今回の実証実験では、メガバンク3行が共通で利用できる個人間送金サービスに向けて、クラウド上のブロックチェーン基盤と、送金や入出金の手続きを行えるスマートフォン用アプリケーションを開発する。

これらの基盤上に設けた個人用送金アカウントと実際の預金口座間のシームレスな連携や、個人用送金アカウント間での価値移転、精算、決済後処理も含めた一連の処理を検証する。

特に、サービス利用時の使い勝手のよい認証ユーザーエクスペリエンスや利便性向上を実現する具体的な操作性や機能も含めた一連の処理にかかる正確性、安全性、実用性を検証するという。

ブロックチェーンを用いた送金サービスについては、SBI Rippleによる「内外為替一元化コンソーシアム」や国際的なコンソーシアム「GPSG(グローバル・ペイメント・ステアリング・グループ)」など、開発競争やコンソーシアム間の争いが激化している。

今回は国内に特化して3メガが協力して実証実験を行うという点で注目を集めそうだ。