無料で仮想通貨を配る「AirDrop」について解説

仮想通貨はすでに2000種類近く存在すると言われ、その中にはこれから価値を生み出すものもあれば、光が当たらずに消えていくものもあります。

ICOもたくさん行われていますが、それが本当に社会のためになるのか?

あるいはただのお金儲けなのか?を見極めるのは難しいです。しかし仮想通貨によっては「無料で配布」を行なっている場合もあり、それを「AirDrop」と呼びます。

無料で配布する目的とは?

ほぼ無料配布ですが、中には条件もあり「ビットコインを保有している」あるいは「イーサリアムを保有している」またはユーザー登録だけで付与、メールアドレス登録だけで配布などその仮想通貨によって、付与される条件があります。

コインの発行者はコインの知名度や宣伝が目的で無料配布を行います。
あるいは保有するユーザーを増やしコインの流動性をアップさせたり、事前登録者を増やすことが目的です。

配布されているコインの額は少額ですが、将来そのコインの価格が上がれば大変ラッキーだったと言えるでしょう。

ビットコインキャッシュもビットコイン保有者にはAirDropが行われたそうです。

ただし取引所のウォレットではなく、個人のウォレットを用意しておく必要があります。AirDropは取引所のウォレットには対応していないので、ご注意ください。

また配布されるコインは数量限定で先着順なので、興味のあるものは早めに参加してもらってみるのもいいでしょう。

AirDropに参加するための前準備

仮想通貨によって「もらえる条件」は異なりますが、AirDropに参加するための主に用意すべきものがあるので、以下に挙げました。

・メールアドレス

スパム広告が送られてくるかもしれないので、普段使っているメールアドレスとは別のものを推奨。

・イーサリアムアドレス

取引所のアドレスには対応していないので、MyEtherWalletやMetaMaskなど自身で作成して秘密鍵を管理するイーサリアムウォレットを作っておきましょう。

できれば普段使いしているアドレスとは別にAirDrop用のイーサリアムアドレスを用意するのがいいでしょう。

・ツィッターアカウント
・テレグラムアカウント(https://telegram.org

また設定するパスワードは使い回しをすると、万が一不正アクセスがあった場合、被害が拡大する恐れもあります。

複雑で長いものを考えましょう。

AirDropの参加方法について

これはそれぞれの仮想通貨の公式サイトにてAirDropを実施しているプロジェクトに参加する必要があります。

またほとんどのサイトが英語なのでグーグル翻訳で和訳してから行いましょう。
では現在AirDropを行なっている仮想通貨と参加方法についていくつかご紹介します。

TontineTrust(TON)

・特徴:退職金プラットフォーム(ICO評価が高いそうです)
・配布量:アクションに応じて変動
・必要なもの:メールアドレス
・参加方法

①公式サイトhttps://tontinetrust.comにアクセスし「PRE-REGISTER NOW!」を押し、アカウント登録します。
②メールが届いたら、本文中にあるURLにアクセスします。
③ログインし、ツイッターフォローなどを行うことで配布されます。

OS University(EDU)

・特徴:優れた教育を提供し、キャリア形成を作るためのプラットフォーム
・配布量:10EDU〜
・必要なもの:テレグラムアカウント、ETHアカウント
・参加方法

①テレグラムhttp://telegram.me/OSU_Airdrop_Bot/?start=542290596にアクセスし「START」をクリックします。
②次に「Join Telegram Chat」を押し、テレグラムグループに参加します。
③テレグラムボットとの会話に戻り、メールアドレスを送信します。
④ETHアドレスを送信し、「Confirm submission」をクリックします。
⑤referral linkを共有します。

Nauticus

・必要なもの:イーサリアムアドレス
・参加方法

①公式サイトにあるAirDropページにアクセスします。https://nauticus.io(期間限定です)
②AirDropから「Sign up」よりアカウントを作成すると100トークンの権利がもらえます。
実際の配布はICO(2018年3月18日予定)開始後、ダッシュボードよりイーサリアムアドレスの設定などを行えるようになります。

KRYPTONIUM

・必要なもの:メールアドレス
・参加方法

①公式サイトにあるAirDropページhttp://vyper.io/c/3490yonqq/2391135にアクセスし、「Sign Me Up!」をクリックします。
②そこでアカウント名とメールアドレスを設定しアカウントを作成します。
③その後、ツィッターのフォロー、リツイート、Discordに参加などをするとアクションに応じてポイントが貯まります。
④すると貯めたポイントに応じて自分の属するランクが決まり、ランクごとに割り振られたトークンが、山分けさして配布される仕組みです。

期限があり2018年4月10日までです。

AirDropに参加するためには情報が必要

気になっている仮想通貨が分かっているなら、その公式サイトだけを確実に知ることができればいいのですが、とにかくたくさんのAirDropに参加したいとなると、AirDropの情報をまとめたサイトに行くのが手っ取り早い方法です。

そこでAirDropの情報源として有名なところをご紹介します。

・AirDropAlert:https://airdropalert.com
・@Airdropalertcom:https://twitter.com/Airdropalertcom
上記サイトはツィッターです。常に最新情報をアップしています。
・@CryptoAirdrops
上記サイトも別のツィッターです。

AirDropは注意も必要!

AirDropは無料でコインを配布してくれるというユーザーにとってはメリットがあるイベントです。しかしそのイベント自体が、またはそのサイト自体が詐欺の場合があります。無料にトークンを受け取れるなら、こちらが被る被害とはどういったものかというと。

・メールアドレスを登録したことで迷惑メールが来るようになる。
・メールアドレスを登録したことで、大量にあるイーサリアムアドレスがハッキングされる。
・またはイーサリアムアドレスを送ったことでハッキングされる。

なぜ上記のようなことが起こるのかというと、あなたがあるAirDropに参加し、そこのAirDropでアカウントを作成し、各種SNSと連携することでトークンがもらえるタイプの場合、AirDropの運営側はあなたのイーサリアムアドレス、メールアドレス、SNSアカウントなどの情報が手に入ります。

もしこの運営側が詐欺集団だった場合、AirDropページで作ったパスワードが他のサービスで使い回しされていないか試される危険があります。

また「メールアドレスにイーサリアムアドレスがロックされたので、解除するために秘密鍵を送ってほしい」と連絡をしてきたり、または「他のAirDrop情報に参加するために、このサイトにアクセスしマイイーサウォレットアドレスを貼り付けて」などと、詐欺サイトを送りつけて来る場合もあります。

絶対にしてはいけないこと

できればというより、絶対に避けてほしい行動は、

・アカウント作成時に、取引所などと同じパスワードは絶対に使い回さない。
・運営側からイーサリアムアドレスの秘密鍵やパスワードを求められても絶対に送らない。

AirDropでトークンをもらうために秘密鍵が必要になることは絶対にありません。秘密鍵を要求して行くるところは100%で詐欺なので注意してください。

実際にあった詐欺事例

ツィッター内でAirDrop、詐欺と検索することで、情報が上がって来る場合もあるので、事前に調べておくのもいいでしょう。以下は過去にあった詐欺事例です。

https://twitter.com/kusa_2tohei/status/950006058654642177

AirDropについてのまとめ

AirDropは無料でトークンをもらうことができ、もしかすると数年して価格が跳ね上がる可能性もあります。

実際に、AirDropで4000トークンをもらい、その仮想通貨がリリース後、1トークンが0.39$の価格が付き、合計で10万円以上になったものもあります。

これは滅多にないパターンかもしれませんが、やたらに参加するのではなく「これならしっかりしている」という仮想通貨のAirDropに参加することを推奨します。

対策さえしっかりしていればお得にトークンを得ることができるイベントなので、うまく活用していきましょう。