ICOバブル?! 発売間近 Fetch.AI まとめ

いよいよ2019年2月25日の販売を前に、Fetch.AIのトークン「FET」の話題が仮想通貨サイトを中心に盛り上がりを見せてきた。
ICO(新規公開)の8割が詐欺、「1セント以下」が800以上といったイメージがついているなかで、大成功を収めた第一弾BitTorrent(BTT)に続く大手仮想通貨取引所バイナンスの第2弾プロジェクトだけに市場の注目が集まっている。

そのFetch.AIの詳細についてまとめてみた。

年明けに発表されたバイナンスの「ローンチパッド」は毎月1つの仮想通貨をICOするというもの。第一弾で販売された。BitTorrent(BTT)は500億以上のBTTトークン、総額700万ドル(約7億6500万円)以上の売り上げを記録し、公開から約5倍の急騰を見せた。大人しくなった仮想通貨市場において、ICOのローンチに対する高い基準を持つバイナンスだからこそやれたものと評価されたことは記憶に新しい。今回その第2弾として発表された通貨がFetch.AI (FET)だ。

通貨名:Fetch.AI (FET )
総供給量:1,152,997,575 FET
ICO価格:ICO開始時のBNB価格による
販売開始日: 2019/02/25 午後2時(UTC) 日本時間午後23時
販売終了日:2019/03/02 午後2時 (UTC)  日本時間午後23時
販売方式:先着順
ブロックチェーンプラットフォーム イーサリアム
公開文書:https://fetch.ai/technical-introduction
ウエブサイト:https://fetch.ai/
ツイッター: https://twitter.com/binance

Fetch.AI はイギリスに本社をおく代表的なブロックチェーン企業。2014年にGoogleに買収されたDeepMindの元科学者や投資家によって創設された。DeepMind といえば、開発したプログラムが、初めて人間のプロ囲碁棋士を破ったことで有名だが、当時は遂にこの日が来たか、と随分話題になったものである。あれからまだ3年。

核なるのは、スマート台帳(Smart Ledger)をベースにした、分散型の機械学習やAIを利用した自律的運用開発。アマゾンやGoogleなど大規模なデーターストックによるAIアルゴリズムの応用ではなく、分散型のエコシステムにおいて、自律的なソフトウェアエージェントが個人や組織のためにデータを交換して整理、分析する。自律経済エージェント (AEA)と呼ばれるシステムを構築している。 その動きが具体的になったのは、昨年に発表したモバイル注文システム大手のwi-Q Technologiesとパートナーシップだ。

例えば出張で海外にいき、ホテルに到着し携帯をあけると、ホテルへの到着に合わせて、前日食べた料理のジャンルとは違うレストランの予約などが提案される。その時に雨が降っていたら、たとえレストランがホテルの近くであっても、タクシー予約を進めてくる。晴れならタクシーのおすすめは控えめだ。個人の好みだけでなく、実世界の進行形の状況から、行動を予測してサービスが提供されるのが、 自律経済エージェント (AEA) のホスピタピティ産業への応用だ 。ホテル側に対しても、前日にゲストがレストランで注文したアルコールの量が多ければ、それに基づいてレイトチェックアウトの可能性を示唆、チェックインしてくる客数の予想をもとに、部屋数の調整も示唆してくれる。

分散型ネットワークで動作する自律経済エージェント (AEA)を構築し、社会的な経済活動にAIの恩恵をもたらすことが Fetch.AI の基本姿勢だ。そのネットワーク内においてデーターとサービスとの、トランズアクションとして使われるのが今回ICOするトークンのFET となる。下記グラフの通り、当初流通量は少なく、徐々に数量が市場に出回るとされている。

主要な格付けランキングでは、5段階中の3.9。日本はもちろん販売規制国にはなっていないので、バイナンス での売買は可能だ。バイナンスでの登録、売買に関してはこちらを参考にしてほしい。