
2019年初め、自転車や電動スクーターのドックレス方シェアサービスを展開する企業「Yellow(イエロー)」(本拠地)とメキシコの電動スクーターメーカー「Grin(グリン)」(本拠地)が合併を果たし、モビリティ系スタートアップ企業「Grow Mobility(グロウモビリティ)」(本社:ブラジル)として現在注目を浴びている。
イエローはブラジル初のマイクロモビリティ企業として注目を集め昨年9月にはGGVキャピタルから6300万ドルのシリーズA資金を受けた。
一方グロウモビリティはラテンアメリカの6各国において13万5000台の車両展開に成功しており、ここ半年で270万件もの乗車回数に達している。
この2社は極めて速いスピードで成長を遂げており、設立はともについ昨年のことである。
2社の話し合いにより、「マイクロモビリティ分野で最も重要なのは、迅速な決断だ。判断が遅れるとたちまち市場に飲みこまれてしまう」として、数週間のうちに合併が決定されている。
新たに展開されるサービスは銀行口座やクレジットカードを持たない人々にデジタル決済の手段を与えるものであり、Growのアプリは現金でポイントをチャージできるシステムとなっている。
代表者はそのサービスの内容としてはモビリティの企業というよりも、フィンテック企業であると述べている。
Grow Mobilityは今後、サンパウロの新オフィスで元2社の社員がともに働くことを発表している。