
昨今、日本ではキャッシュレス決済の需要が急激に高まっており、2018年4月に経済産業省が発表した「キャッシュレス・ビジョン」においては2025年までにキャッシュレス決済比率を40パーセントまで引き上げることが目標とされている。
そんな中、2019年3月4日、日本自動販売協会(JAMA)は同社のサービス「JAMA推奨電子マネー」に電子決済端末「ME-10」を採用したことを発表した。
「ME-10」は、日本初の硬貨選別装置を開発・製造した日本コンクラックス(埼玉、坂戸)のQRコード決済に対応する電子決済端末である。
JAMAは自動販売機の業界団体で、今後JAMA会員企業に日本コンラックス製端末の利用を推奨することとなる。これは自動販売機におけるキャッシュレス決済の普及に大きく寄与する決定である。
「ME-10」にはQRコードを表示するための2.4インチ液晶画面が搭載されており、自動販売機に使用するとスマートフォンによるQRコード決済によって商品を購入することが可能となる。
これまですでに「Suica(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」「ICOCA(イコカ)」など交通系電子マネーやセブン&アイ・ホールディングスの電子マネー「nanaco(ナナコ)」での電子決済が可能となっている自動販売機が存在していたが、「ME-10」はこれら決済カードもまた使用可能となっている。
同サービスでは今後、NTTドコモの「iD」やJCBの「QUICPay(クイックペイ)」、楽天の「楽天Edy(エディ)」やイオンの「WAON(ワオン)」などの電子マネーを順次サポートする計画が立てられており、さらに利便化される見込みである。