ゼノデータ フィンテックサービス拡充に7.8億の資金調達

「xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)」(東京 渋谷)は今月25日、総額7億8000万円の資金調達を行った。

同社はニュースや決算情報をAIによって解析するサービスを提供するフィンテックのベンチャー企業であり、今回の資金は解析データの拡充や技術開発を進め、サービスの機能強化を図るために用いられる。

具体的には、ニュースの調達先拡充や部品供給網(サプライチェーン)の分析技術開発への取り組みが行われる予定だ。

この資金は6億8000万円の第三者割当増資のほか、商工中金から総額1億円の融資を受けることにより調達された。

増資には、慶応大学のベンチャーキャピタルや第一生命保険、時事通信社も参加している。

ゼノデータは「xenoBrain(ゼノ・ブレイン)」システムを開発している。これはニュースや決算をAIで読み込み、企業経営等への影響について予測するもので、金融機関などで活用されている。

同社のシステムはニュースの解析に欠かせない自然言語処理で特許を取得しており、AIの高度技術力を誇る。

今回の資金調達におけるサプライチェーン分析などの新機能追加では、金融機関以外での企業の経営にも採用が見込まれ、大幅な浸透が予測される。