孫正義氏 ビットコイン投資で145億円損失

4月23日、ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏が仮想通貨への投資で巨額の損失を出したていたことが、米紙『ウォールストリート・ジャーナル』によって報じられた。

投資した仮想通貨はサトシ・ナカモトによって投稿された論文に基づき2009年より運用が開始した「ビットコイン(bitcoin)」であり、損失額は1億3000万ドル(日本円にして約145億円)にも上るとされる。

投資は孫正順会長兼社長の個人により行われたものであり、その損失はグループにはかからず孫氏個人によって処理されている。

孫氏は2017年の終盤に投資し18年初め売却したが、投資時、ビットコインは最高騰しており、売却時は急落していた。

ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、孫氏はソフトバンクが17年に買収した資産運用会社の共同会長でビットコイン投資家のピーター・ブリガー氏に勧められ、投資を行ったとのこと。

同紙は「総資産190億ドルと推計される孫氏にとっては痛くもかゆくもない損失だろう」と報じたが、ビットコイン投資による今回の巨額の損失は仮想通貨の性質上のリスクの大きさを世に再認識させることとなろう。