4月23日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」の決済事業子会社であるメルペイはリアル店舗における後払いサービス「メルペイあと払い」を開始した。
同サービスはこれまでメルカリ内で提供されてきた「メルカリ月イチ払い」の後継サービスであり、メルカリ内にとどまらず、非接触決済「iD」やメルペイコード決済に対応している店舗において利用が可能である。
「メルペイあと払い」では購入月の翌月中の支払いとなり、一定の金額を一括して支払うことができるため、給料日前など預金が足りない状況の人の利用が見込まれる。
あと払いの月間利用上限はメルカリの利用状況に応じて変動し、最大で5万円となっている。
なお、18歳未満のユーザーは同サービスを使用することができず、利用可能な年齢のうち未成年である18歳と19歳の利用者では利用可能額が最大で1万円であるなど、リテラシー上のトラブルに備えたルールも設けられている。
支払いはATMやコンビニ、口座振替だけでなく、メルカリのポイント利用も可能である。
「メルペイあと払い」には近年フィンテック事業者が次々に繰り出しているポイント還元サービス等のような特典はなく、新サービスによる直接的な集客は目指されていない。
しかし、現在サービス開始より2か月余りで登録者数100万人を突破しているメルペイは今後も提携する金融機関の増加が予定されており、さらなる利用の拡大が期待されている。
今回の新サービス開始は普及が拡大するにあたってのサービス価値向上化の一つとして位置づけられよう。