
2019年4月25日、みずほフィナンシャルグループとNTTコミュニケーションズは電話音声により取引データを自動で入力できる「音声入力システム」を共同開発したことを発表した。
同システムは電話で話した内容を音声認識技術でテキストデータにする機能とテキストデータから取引管理システムへの入力に必要なデータを抽出する機能、また抽出した入力データを取引管理システムへ自動入力する機能を携えている。
これらの機能にはNTTグループの人工知能(AI)「corevo(コレボ)」の音声認識エンジン、みずほファイナンシャルグループ子会社みずほ情報総研開発のテキストマイニングシステム、みずほ情報総研の定型業務を自動化ツールRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)および「LuPa(ルーパ)」が活用されている。
みずほファイナンシャルグループの銀行事業子会社であるみずほ銀行は、既に同システムの利用を開始しており、金融市場での国債売買および資金取引など市場バンキング業務で活用している。
通常、国債売買や資金取引などは金額や受渡日などの取引条件が電話で確認される。
従来みずほ銀行では、電話で確認した取引条件を取引成立後に手作業で取引管理システムに入力するシステムをとっていた。
この度のシステム開発でこれが自動化され、行員の作業負担が一挙に軽減されることとなり、みずほ銀行は大幅なコスト削減を実現することとなる。