
アメリカのベンチャーキャピタルの米ペガサス・テック・ベンチャーズ(以下ベガサス)は日本に対して年間100億円規模を投資する方針を明らかにした。
ペガサスはこれまでも成長段階にあるスタートアップ企業などへ資金提供する戦略で投資を行っており、アメリカを中心とするいくつもの国での投資額は世界で500億円超にも上る。
現在投資の分野では、発展途上である地方創生やフィンテックに関連する様々な事業が投資先として注目されている。
ペガサスの最高経営責任者(CEO)アニス・ウッザマンは日本経済新聞の取材に応じ、フィンテックを有望分野として「他の投資先の企業のネットワークを生かして海外展開を支援したい」と語った。
また、「人材紹介などの支援で海外展開やM&A(合併・買収)につなげられるのが強みだ」と話している。
同社は日本のクラウド会計サービスのマネーフォワードやエボラブルアジアなどに投資している。
また、経営支援プラットフォームを地域の信用金庫などと手掛けるココペリ(東京 千代田)や通販サイト構築支援のBASE(東京 港)についても「成長期待が高く、投資を検討している」とし、IT人材育成支援を行う企業も有望視していることを示した。
同時に、日本のフィンテック業界は一元化されておらずいまだに企業間の競争があることについて発展の遅延となっていることを指摘し、中国の一元化されたフィンテックが世界随一のサービスとなっていることと比較した。