
今月15日、タイ中央銀行は香港金融管理局と協同でフィンテックを活用した金融サービスの調査研究を行うことを発表した。
フィンテックを活用した金融サービスを中央銀行の業務に導入することがこの協同研究の目的である。
両者は中央銀行デジタル通貨「CBDC」発行へ向け知見の共有を検討しており、ブロックチェーン技術の導入に向けても双方のプロジェクトに関する情報の共有を予定している。
すでにタイ中央銀行ウィラタイ総裁と、香港金融管理局チャン総裁により本件に関する覚書が交わされている。
同調査研究においてはブロックチェーン開発を行う米フィンテック企業R3やタイの銀行らも参加し、B to Bなど大口決済にデジタルを通貨導入するための基盤構築を開始している。
タイ中央銀行のウィラタイ総裁は中央銀行にフィンテックを導入することを金融サービスの飛躍的な質向上につながるとし、香港金融管理局のチャン総裁もこの度の提携を喜ばしい協力関係であると話す。
フィンテック先進国の国際的な大規模・長期協同研究の成果に注目が集まる。