
今月4日、中国ネットサービス大手のテンセントがシンガポール政府系ファンドのテマセク・ホールディングスなどと共同で英国フィンテック企業トゥルーレイヤーへ多額出資を行うことが明らかとなった。
テンセントは昨年ドイツのフィンテック関連企業N26やブラジルのフィンテック関連企業ヌーバンクへ、今年4月には決済送金アプリを運営しているアルゼンチンの企業ウアラへ出資を行っている。
テンセントはゲームの分野を主として事業を展開してきたが、現在中国政府によって敷かれた規制によりその売上げが伸び悩んでいる。
そのような中でフィンテック分野での出資を拡大することにより新たな領域での成長を図る考えと見られる。
同社のスマホ決済「ウィーチャットペイ」は中国でのシェアが4割と高い利用率を誇っているが競合他社との競争が激しく一位に躍り出ることは出来ていない。
フィンテック関連サービスの充実化により事業拡大が目指される。
この度テンセントより出資を受けるトゥルーレイヤーは、ソフトウェア開発のスタートアップ企業で、同社のソフトウェアは主に銀行口座のデータをフィンテック企業が接続するために使用されている。
この度の出資額は4000万ドル(約43億)にのぼり、詳細の開示と出資後の両社動向に注目が集まる。