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銀行が潰れる時代だから知りたい!銀行格付けランキング10

フィンテックが盛り上がる中、金融サービスの分野でデジタル革命が起こっているのは明らかです。テクノロジーが銀行の機能を果たせるというのは現実になりつつあり、海外では、「銀行不要論」の声も聞かれます。

しかし、我が国の金融資産の大部分は預貯金です。ペイオフで1000万円までの資金は守られますが、お金を預けている銀行が安心できるかどうかということを気になる人は多いでしょう。

そこで、今回は信頼できる銀行はどこなのか、格付けを基に解説します。

銀行の種類

まずは、銀行の種類から確認しましょう。

中央銀行

金融の中心の役割を果たしているのが「中央銀行」で、日本の中央銀行は「日本銀行(日銀)」です。私たちが直接取り引きすることはできませんが、日銀は物価を安定させるために、お金の流れをコントロールしています。

普通銀行

私たちが普段利用している銀行を「普通銀行」といいます。普通銀行は、「都市銀行」と「地方銀行」の2つに分類されます。

都市銀行

都市銀行とは、東京や大阪など大都市を中心に全国展開している銀行。現在の都市銀行は以下の5つです。

⦁ 三菱UFJ銀行
⦁ 三井住友銀行
⦁ みずほ銀行
⦁ りそな銀行
⦁ 埼玉りそな銀行

中でも、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3行は、規模の大きさから「メガバンク」と呼ばれ、信頼度は高いです。

地方銀行

地方銀行とは、地方都市に本店があり、その地方を中心に営業する銀行で、地域に密着して経済を支える役割を果たしています。「第2地方銀行」と呼ばれている銀行もありますが、かつて「相互銀行」と呼ばれていたのが「普通銀行」に改められたのがほとんどです。

信託銀行

信託銀行とは、「銀行業務」に加えて「信託業務」「併営業務」も営むことができる銀行です。

信託業務とは、企業や個人などが持つ財産を信託の設定により受託者(信託銀行等)に移転させ、その財産を管理・運用することをいいます。財産はお金だけではなく、不動産・株式・金銭債権など財産価値があれば何でも信託することが可能です。

併営業務とは、証券代行業務・相続関連業務・不動産の仲介業務などのこと。併営業務は、信託銀行等の信託兼営機関のみに認められている業務です。

この他に、インターネット専業銀行など新しいタイプの銀行も登場しています。

格付けとは

格付けとは、格付け機関が金融機関などの債務支払能力を評価し、信用力を示したものです。格付けが高いほど債務不履行(借入金などを支払えないこと)に陥る可能性が低くなります。

格付機関としては、米国のムーディーズやS&P(スタンダード&プアーズ)、日本のR &I(格付投資情報センター)やJCR(日本格付研究所)などが有名です。

評価は格付機関ごとに異なりますが、大まかに分けると以下の通りです。

A格:信用力が高い
B格:債務不履行の注意が必要
C格:債務不履行になる可能性がある

たとえば、S&Pの格付け詳細は以下のようになっています。

出典:S&P(PDF)

それでは、個別の銀行格付けランキングを見ていきましょう。

第1位:三菱UFJ銀行(都市銀行)

出典:三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 国内754 海外79(2018年3月末現在)
⦁ 従業員 34,101人(2018年3月末時点、単体)

格付け
⦁ ムーディーズ A1
⦁ S&P     A
⦁ R&I     AA-
⦁ JCR     AA

三菱UFJ銀行は、2006年1月1日に当時の東京三菱銀行とUFJ銀行が合併して「三菱東京 UFJ銀行」として誕生。そして、2018年4月1日に社名を「三菱UFJ銀行」に変更しました。

本店を東京都千代田区におき、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の都市銀行です。国内メガバンクで最大級の銀行で、格付けでも高い評価を得ています。

第2位:三井住友銀行(都市銀行)

出典:三井住友銀行

三井住友銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 国内443 海外19
⦁ 従業員 28,482人(2018年3月末時点、単体)

格付け
⦁ ムーディーズ A1
⦁ S&P     A-
⦁ R&I     A+
⦁ JCR     AA-

三井住友銀行は、三井住友フィナンシャル・グループの子会社で、メガバンクの一つ。2001年4月1日に、住友グループの住友銀行と三井グループのさくら銀行が合併して発足しました。

発足当時は、かつての財閥(住友財閥・三井財閥)の枠を超えた合併で話題になりました。

現在もそれぞれの強みを生かし、国内金融をリードする銀行です。証券業務においては、2009年に当時の日興コーディアル証券をシティグループから買収。投資業務を強化し、コンサルティング業務を積極的に展開しています。

格付けは、三菱UFJ銀行と同じくA格を取得しています。

第3位:みずほ銀行(都市銀行)

出典:みずほ銀行

みずほ銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 国内464 海外87(2019年6月末現在)
⦁ 従業員 29,991人(2019年6月末時点)

格付け
⦁ ムーディーズ A1
⦁ S&P     A
⦁ R&I     AA-
⦁ JCR     AA

みずほ銀行はみずほフィナンシャル・グループの子会社で、メガバンクの1つ。2002年に日本興業銀行・富士銀行・第一勧業銀行の合併で誕生しました。個人業務よりも法人業務をメインに行なっており、全国47都道府県に支店がある唯一の銀行です。

他のメガバンク同様、A格という高い格付けを得ています。

第4位:三菱UFJ信託銀行(信託銀行)

出典:三菱UFJ信託銀行

三菱UFJ信託銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 国内50 海外6(2019年5月末現在)
⦁ 従業員 7,011人(2018年3月末時点)

格付け
⦁ ムーディーズ A1
⦁ S&P     A
⦁ R&I     AA-
⦁ JCR     AA

三菱UFJ信託銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社で、2005年10月に設立された信託銀行です。信託業務では、三井住友信託銀行に次ぎ、国内第2位の規模です。

三菱UFJフィナンシャル・グループが積極的に海外進出しているので、三菱UFJ信託銀行も海外進出しています。格付けも三菱UFJ銀行と同じようにA格になっています。

第5位:みずほ信託銀行(信託銀行)

出典:みずほ信託銀行

みずほ信託銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 国内60 海外1
⦁ 従業員 3,415人

格付け
⦁ ムーディーズ A1
⦁ S&P     A
⦁ R&I     AA-
⦁ JCR     AA

みずほ信託銀行は、みずほフィナンシャル・グループの子会社。安田財閥の系譜を継ぎ、安田信託銀行が前身です。

安田信託銀行は不動産部門に強みを持っていたので、現在も得意分野です。その他、遺言・相続といった分野にも積極的に取り組んでいます。
みずほ銀行と同水準の高い格付けです。

第6位:りそな銀行(都市銀行)

出典:りそな銀行

りそな銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 325
⦁ 従業員 9,001人

格付け
⦁ ムーディーズ A2
⦁ S&P     A
⦁ R&I     A+
⦁ JCR     AA-

りそな銀行はりそなホールディングスの子会社で、大阪府大阪市中央区に本社を置く都市銀行。国内で唯一、信託銀行を併営する都市銀行です。りそな銀行は、2003年に約3兆円の公的資金が注入され、実質国有化されました。

しかし、2014年7月に公的資金をほぼ返済して実質国有体制は終了。現在は、業績を回復させています。格付けはメガバンクより低いものの、A格を取得しています。

第7位:三井住友信託銀行(信託銀行)

出典:三井住友信託銀行

三井住友信託銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 国内148 海外9
⦁ 従業員 13,469人

格付け
⦁ ムーディーズ A1
⦁ S&P     A
⦁ R&I     A+
⦁ JCR     AA-

三井住友信託銀行は、三井住友トラスト・ホールディングス傘下の子会社で、2012年4月1日に住友信託銀行と三井信託銀行が合併して発足しました。信託業務で第1位、銀行業務第5位の規模で「メガ信託」と呼ばれています。

第8位:横浜銀行(地方銀行)

出典:横浜銀行

横浜銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 国内632 海外5
⦁ 従業員 4,622人

格付け
⦁ ムーディーズ A1
⦁ R&I     AA-
⦁ JCR     AA

横浜銀行は、神奈川県横浜市西区に本店を置く地方銀行。2016年に東日本銀行と経営統合し、持株会社「コンコルディア・フィナンシャルグループ」を設立しました。

個人向け融資に積極的に取り組み、「はまぎん」の愛称で親しまれています。

第9位:埼玉りそな銀行(都市銀行)

出典:埼玉りそな銀行

埼玉りそな銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 133(埼玉県内128)
⦁ 従業員 3,150人

格付け
⦁ ムーディーズ A2
⦁ R&I     A+
⦁ JCR     AA-

埼玉りそな銀行は、本店を埼玉県さいたま市浦和区に置く、りそなホールディングス傘下の都市銀行。地域密着型金融への取り組みとして、埼玉県内にたくさんの支店を設置しています。

埼玉りそな銀行はりそな銀行と分かれているものの、りそなホールディングスの中核を担う銀行としてグループを支えています。

第10位:新生銀行

出典:新生銀行

新生銀行の概要

公式サイト
⦁ 支店等 26本支店、3出張所
⦁ 従業員 5,179人

格付け
⦁ ムーディーズ Baa1
⦁ S&P BBB+
⦁ R&I      A-
⦁ JCR      A-

新生銀行の前身は日本長期信用銀行。1998年10月に経営破綻し、国有化されました。その後、米国の企業再生ファンドのリップルウッドや他国の銀行からなる投資組合に売却され、「新生銀行」として再スタートしました。

新生銀行はインターネットバンキングの先がけで、コンビニエンスストアでのATM出金手数料無料や他行振り込み手数料が無料になるなど、新しいサービスを提供していることが特徴です。

ムーディーズやS&PからはトリプルBの格付けとなり、投資適格であるものの、やや低くなっています。

まとめ

格付け上位銀行には、メガバンクを中心とした都市銀行や大手信託銀行がランクインしました。地方銀行では、横浜銀行が1行のみとなりました。

地方銀行は、過疎化などの影響もあり再編が進んでいます。新たな打開策を見いだせないと、今後も厳しい経営環境が続きそうです。

しかし、都市銀行や信託銀行も新興のフィンテック企業に職域を奪われつつあります。国内の銀行はメガバンクでさえも不透明感が強まっているので、できるだけ格付けの高い銀行にお金を預けておいた方が安心ですね。

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