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PwC「従来型金融機関はビジネスの4分の1をFinTech企業に奪われる」 – finAsol

PwC「従来型金融機関はビジネスの4分の1をFinTech企業に奪われる」


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PwCは3月15日、フィンテックに関する調査レポートを発表しました。

この「Blurred Lines: How Fin Tech is shaping Financial services(曖昧になる境界:フィンテックは金融サービスをどのように形成するか)」と題された調査レポートは、46カ国の金融サービス業界における、CEO、イノベーション部門責任者、CIO、および経営者を含む544名を対象に実施された調査をまとめたもの。

従来型金融機関は、FinTechがさらに発展した場合には自社のビジネスの23%が脅威にさらされると考え、また、FinTech企業自らも従来型金融機関のビジネスのうち33%を獲得できると予想しています。FinTech企業のほうが、より強気な見方をしています。

また、ブロックチェーン技術に対しては、大半(56%)の金融機関はその重要性を認識しているものの、57%はこのトレンドに対応すべきかどうかがわからない、あるいは恐らく対応することはないと回答するなど、従来型金融機関はその潜在的可能性を過小評価しているとしています。

以下に、PwCのニュースリリースを引用します。

PwC、フィンテックに関する調査レポートを発表 従来型金融機関はビジネスの4分の1をフィンテック企業に奪われると危惧

PwC Japan
2016年3月15日

フィンテック企業は既存金融ビジネスの3分の1を奪取できると強気な見通し

PwCは本日、フィンテックに関する調査レポートを発表しました。金融サービスセクターにおける新たなテクノロジーの台頭、およびこの市場関係者への影響を検証した本レポートによれば、従来型金融機関の回答者の83%は独立系のフィンテック企業にビジネスの一部を奪われることを危惧しており、また、銀行の場合には驚くべきことに95%という比率に達することが明らかとなりました。

この「Blurred Lines: How Fin Tech is shaping Financial services(曖昧になる境界:フィンテックは金融サービスをどのように形成するか)」(*1)と題されたレポートには、46カ国の金融サービス業界においてデジタルとITによる変革に関わっている、CEO、イノベーション部門責任者、CIO、および経営者を含む544名からの回答が掲載されています。従来型金融機関は、フィンテックがさらに発展した場合には自社のビジネスの23%が脅威にさらされると考え、また、フィンテック企業自らも従来型金融機関のビジネスのうち33%を獲得できると予想しています。

銀行と決済業界が最もフィンテックの影響を受ける

この調査では、銀行と決済業界がフィンテック企業の影響を最も感じていることが示されました。資金振替と決済業界からの回答者は今後5年間のうちに市場シェアの最大28%をフィンテック企業に奪われる恐れがあると考えており、また銀行では24%を失うと予測しています。これに対しアセットマネジメントとウェルスマネジメントでは約22%、保険業界では21%でした。

フィンテックからの最大の脅威

従来型金融機関の3分の2(67%)はフィンテック関連の最大の脅威として利益率の圧迫を挙げ、市場シェアの喪失がこれに続きました(59%)。フィンテックがイノベーションを通じて利益率を圧迫する主な要因のひとつに、営業コストの段階的な改善があります。例えば、クラウドベースのプラットフォームへの移行は、先行投資費用だけでなくインフラストラクチャの運用コストも引き下げます。

金融サービス業界はブロックチェーンに未対応、過小評価

分散型台帳テクノロジーであるブロックチェーンは、ビジネスプロセス最適化テクノロジーにおける次の飛躍的進化を代表するものです。PwCによると、これによって金融サービス業界での今後の競争が劇的に変化し、従来の収益源が破壊され、その収益源が新たな、効率に優れたブロックチェーンプラットフォームの所有者に再分配されることもあり得ます。極めて大きなコスト削減が実現するだけでなく透明性も大きく高まります。しかし今現在、ブロックチェーンは金融サービス業界において重要な議題にはなっていません。

大半(56%)はその重要性を認識しているものの、57%はこのトレンドに対応すべきかどうかがわからない、あるいは恐らく対応することはないと回答しています。

PwCの米国フィンテック部門の共同リーダーであるハスケル・ガーフィンクル(Haskell Garfinkell)は、次のように述べています。

「破壊的テクノロジーに直面した場合、世界有数の企業はそれを通常の業務の一環として自らのDNAに組み込みます」

「ブロックチェーンと破壊的な台帳テクノロジーは、金融機関が自らのビジネスのやり方を変革するまたとない機会です。PwCは、ブロックチェーンのテクノロジーとその破壊的変化への理解不足は既存のビジネスモデルにとって大きなリスクをもたらし、また、その影響を理解することに時間を割かない企業はブロックチェーンによる機会と脅威を過小評価することになるであろう、と考えています」

この状況を大局的に見た場合、PwCのグローバルブロックチェーンチーム(*2)が特定したこの分野への参入企業は700社を超え、そのうち150社は「要注目」、25社はこの分野のリーダーになると予想されています。

フィンテック企業と従来型金融機関にとっての課題

PwCの調査によれば、フィンテック企業とのコラボレーションにおいて最も一般的なものは合弁ですが(32%)、このことは従来型金融機関がフィンテックに全面的に取り組み、投資を行う段階には至っていないことを示しているとPwCは考えています。

フィンテック企業との関与において直面する課題については、従来型金融機関の53%がITのセキュリティ、規制に関する不確かさ(49%)、およびビジネスモデルの違い(40%)を挙げています。

一方、フィンテック企業の側は従来型金融機関との関与に伴う最大の課題として、経営と企業文化の違い(54%)、業務プロセス(47%)、および規制に関する不確かさ(43%)を挙げています。

PwCのEMEA地域フィンテック責任者であるスティーブ・デイビーズ(Steve Davies)は、次のようにコメントしています。

「フィンテックは金融サービス業界を外側から変えようとしています。今後3年から5年の間に世界全体でのフィンテックへの投資総額は1,500億米ドルを超え、金融機関とテクノロジー企業の両方がチャンスをつかむために互いの領域に参入しようとしています。従来型金融機関、テクノロジー企業、および通信企業の相互の境界が曖昧になることに伴い数多くの革新的なソリューションが生まれており、またこのフィンテックの分野で進むべき方向を見定めるための単純な方法が存在しないことも明らかです」

PwCのグローバル金融サービス・フィンテック責任者であるマノージ・カシャップ(Manoj Kashyap)は、結論として次のように述べました。

「フィンテックは従来の仲介業者というパラダイムを過去のものにしようとしています。従来型金融機関はクライアントに価値あるサービスを提供することにより金融システムの中での仲介業者となってきましたが、テクノロジーが推進する新しいビジネスモデルによってその役割は奪われ始めています」

「テクノロジーが発達する速度を考えれば、従来型金融機関にとってフィンテックを無視することはできません。しかし、PwCの調査では、25%もの企業がフィンテック企業とまったく関わりを持っていませんでした。変化がさらに加速している今、安穏としている金融機関は存在が危うくなるでしょう」

(以下、省略)