MS&AD、ICTを戦略的に活用するための専門部署を新設へ

MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスは3月7日、傘下の三井住友海上と、あいおいニッセイ同和損保と連携し、本年4月1日付で、ICTを活用した商品・サービスの開発機能の強化等を目的とする専門部署を新設すると発表しました。

この専門部署では、ビッグデータやIoT等の先進技術を商品・サービスに利活用するための取り組みを進めるとともに、販売・損害調査等の各種業務におけるAI(人工知能)の活用や、FinTech企業をはじめとした異業種との連携等による新たなビジネスモデルの創出を検討・実現していくとのことです。

専門部署は持株会社および中核事業会社2社に30名体制(兼務者を含む延人数)で組成し、テレマティクス技術を活用した商品・サービス開発、自動運転に対応した保険研究など、先進技術をお客さまサービス向上に活用するための検討を進めるとのこと。

3メガバンクや一部の地銀ではすでに類似の組織を昨年に設置しており、このような動きが保険業界にも広まりそうです。

以下に、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスのニュースリリースを引用します。

ICTを戦略的に活用した商品・サービス開発等推進体制の強化について

MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス
2016年3月7日

MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社(社長:柄澤 康喜)は、傘下の 三井住友海上火災保険株式会社(社長:柄澤 康喜)、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(社長:鈴木 久仁)と連携し、2016年4月1日付で、ICTを活用した商品・サービスの開発機能の強化等を目的とする専門部署を新設します。

これらの専門部署では、ビッグデータやIoT(Internet of Things)等の先進技術を商品・サービスに利活用するための取り組みを進めるとともに、販売・損害調査等の各種業務におけるAI(人工知能)の活用や、FinTech企業をはじめとした異業種との連携等による新たなビジネスモデルの創出を検討・実現していきます。

MS&ADインシュアランス グループは、今後見込まれるさまざまな技術革新や社会環境の変化を敏感に捉え、お客さまニーズに応える商品・サービスの開発を進めていきます。

1.検討の背景

急速に進展する社会全体のICT化や、金融とITを融合したFinTechの登場など、ビジネスにおけるICT活用の機運はますます高まっています。例えば自動車業界では、技術の進展と国際的な開発競争を受けて、自動運転車の実現やインターネットに常時接続される先進自動車の本格的普及等に向けた官民の動きが活発化しています。

こうした環境を踏まえ、当社グループでは、ICT活用をグループ全体かつ長期的な観点で推進していくため、持株会社および中核事業会社2社に30名体制(兼務者を含む延人数)で組成する専門部署を設置し、ICT戦略の企画立案機能や既成概念にとらわれない革新的な商品・サービスの開発機能を強化することとしました。

専門部署では、テレマティクス技術を活用した商品・サービス開発、自動運転に対応した保険研究など、先進技術をお客さまサービス向上に活用するための検討を進めていきます。

なお当社グループでは、2015年8月から12月にかけて、傘下各社の若手社員がグループの10年後の将来像を検討し、経営陣にプレゼンを行う「私たちのみらいを考える会議」を開催しました。本部署の設置は、同会議における提言の内容を踏まえたものです。

2.新設する部署の概要

(1)中核事業会社2社では損害保険分野を中心に、ICT戦略の企画立案・遂行や既成概念にとらわれない革新的な商品・サービスの開発を行う部署を設置します。持株会社では中核事業会社2社および他の事業会社と連携しつつ、グループベースでのICT戦略やグループ内外の知見を発掘・活用するための施策を企画立案・遂行します。

(以下、省略)

 

(参照)MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスのニュースリリース

http://www.ms-ad-hd.com/news_topics/pdf/160307_ICT_hd.pdf