野村AMとNRI、AIでニュースを分析し投資判断に活用へ

野村アセットマネジメント(NAM)と野村総研(NRI)は6月26日、AIを用いてニュースやアナリストレポートなどを自然言語分析する実証実験を行ったと発表した。

今回の実証実験では、機械学習や深層学習のAI技術を用いて、アナリストレポートなどを解析し、企業に対してポジティブな情報であるか、ネガティブな情報であるかをスコア化。株式運用を行うポートフォリオマネージャーの投資判断を補助できるか検証を行った。

例えば、投資判断の変更が表明されたアナリストレポートを自然言語分析し、ポジティブ・ネガティブそれぞれの文章的な特徴を導出。これらの特徴を、評価対象のテキスト情報との文章類似度を比較してスコア化を行った。

実際に算出したスコアを検証した結果、人間が定性的に把握している特徴を定量的なスコアによって導き出すことが可能になったほか、ニュースやtwitter等に対しても、ポジティブ・ネガティブのスコアを算出でき、一定程度活用することできたという。

日本語のアナリストレポート解析やスコア化は、国内運用会社としては初の本格的な取り組み。両社では、将来的には人間による定性評価では捉えられなかった変化を定量的に把握し活用していくことが期待されるとしている。

(参照)野村総研のニュースリリース

https://www.nri.com/jp/news/2017/170626_1.aspx