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東大発Fintechベンチャー2社が経営統合へ

東京大学発のFintechベンチャーであるFinatextとナウキャストの2社は8月1日、経営統合を行った上で、戦略的にグローバルビジネスを拡大すると発表した。

2014年設立のFinatextは、モバイル金融サービスの開発・運営を行っており、株予想アプリ「あすかぶ!」やFXアプリ「かるFX」、投信選びをサポートするアプリ「Fundect」などを開発・運営している。

一方、2015年設立のナウキャストは、ビッグデータ解析により消費者物価指数などの経済統計のリアルタイム化などを行っており、リアルタイム統計データベースサービス「NowcaSTats」を展開している。

今回の経営統合では、資産運用分野におけるサービス構築に強みのあるFinatextと、ビッグデータ解析に強みのあるナウキャストが両社の強みを結集した上で、新しい指標や独自のアルゴリズムを開発し、資産運用分野での新規ビジネスの展開を行う。グローバルマーケットにおける成長を目指すという。

以下に、Finatextのニュースリリースを引用する。

Finatextとナウキャストが経営統合
東大発Fintechベンチャーがグローバルマーケットへ拡大加速

株式会社Finatext
2016年8月1日

2014年設立の東大発Fintechベンチャーの株式会社Finatext(本社:東京都千代田区、代表取締役:林良太、以下「Finatext」)と株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役:今井聡、以下「ナウキャスト」)は経営統合し、戦略的にグローバルビジネスを拡大いたします。

個人投資家を中心に膨大なデータ量を持ち、資産運用分野におけるサービス構築に強みのあるFinatextと、世界的にも注目されている日経CPI Now(旧:日経・東大日次物価指数)など独自の指標を構築し、ビッグデータ解析に強みのあるナウキャストは、両社の強みを結集し、新しい指標や独自のアルゴリズム等を開発、資産運用分野での新規ビジネスの展開をしてまいります。さらに、これらを世界中で提供することにより、グローバルマーケットにおいて成長を目指してまいります。

今回の経営統合は、Finatextが株式交換を通じてナウキャストを完全子会社化する形で行われます。Finatextの代表取締役である林良太が、ナウキャストの新しい代表取締役に就任し、ナウキャスト創業者である渡辺努(現: 東京大学大学院経済学研究科教授)は共同創業者として引き続き会社の運営を行ってまいります。

◆株式会社Finatextについて
2014年設立の東京大学発Fintechベンチャー企業。金融に関する豊富な知識・経験を基盤に、それを誰にでも分かりやすいUI/UXに落としこみ、非常に短い期間で開発を行う技術力を持ちあわせております。モバイル金融サービスの開発・企画・運営に強みを持っており、日本一株予想の集まるアプリ『あすかぶ!』やFXアプリ『かるFX』、投信選びをサポートするアプリ『Fundect』、そして独自の投資信託のデータベースである『AssetArrow』を開発・運営しております。また、2015年度に行われたマレーシア最大の銀行Maybank主催のFintechコンテストにおいて日本企業で唯一選抜され優勝するなど、グローバル展開も注力しております。

◆株式会社ナウキャストについて
ナウキャストは「経済の“今”を知る」ことが出来る世界の実現を目指し、ビッグデータ解析により、消費者物価指数を始めとする経済統計のリアルタイム化、企業の経営戦略の見える化を行う東大発ベンチャーです。東京大学経済学研究科渡辺努研究室における『東大日次物価指数(現:日経CPINow)』プロジェクトを前身として2015年2月に設立されました。現在リアルタイム統計データベースサービス『NowcaSTats』を展開し、国内外220社以上の金融機関、シンクタンク、政府、政府系金融機関、海外ヘッジファンド等の資産運用、経済調査業務を支援しています。

(以下、省略)

 

(参照)Finatextのニュースリリース

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000012138.html